ウランガラスの色は、黄色、緑が一般的になります。
その他には、オレンジ、ピンク、青色もあります。
販売されているものには、乳白色のガラスを上にかぶせたオパールセントもあります。
【黄色】
ガラスに2ウラン酸ソーダ(黄色)を加えたもの。
ワセリンガラス(Vaseline Glass)はこの色を指します。
※この色を基本として解説します。
【緑】
基本のウランガラスに、
硫酸銅または重クロム酸カリや酸化クロム(青色)を加えたもの。
【オレンジ】
基本のウランガラスに
酸化セレン(ピンク)を加えたもの。
【ピンク色】
基本のウランガラスに
微量の金を加えたもの。
いわゆるバーミューズガラスです。
【青色】
基本のウランガラスに
酸化銅(少し暗い赤色)を加えたもの。
【オパールセント】
基本のウランガラスに
乳白色のガラスを上にかぶせたもの。
【透明?】
ここ最近透明なガラスでブラックライトを照射して光るガラスを「ウランガラス」と表記にしているものをよく見ます。
ほぼウランガラスではないです。
ただ、大正・昭和のガラスは、回収したガラスを素材に原料に使用していました。
そのため、偶然材料にウランガラスが混じったと思われます。
ウランガラスを再利用するために、高熱をかける白色に近くなります。
そのため、再利用時に高熱でガラスを溶かしたため、透明に近くなったのではと推測されます。
放射能も測定されますが、「ウランガラス」と言ってよいのか悩ましいところです。
※写真は私の個人所有のリキュールグラス。
放射能も微量ですが測定され、ブラックライトを照射すると蛍光します。
コレクターとしても有名なS崎さんは、透明なガラスは「ウランガラスとは認めない」と言っていました。
ウランガラス同好会HP:http://uranglass.gooside.com/
Wikipedia『ウランガラス』
ガラス工芸広場:http://www.glass-kougeihiroba.jp/
岩波ブックセンター「ウランガラス」苫米地顕・著
北辰堂「骨董ファン Vo.14」
里文出版「日本のウランガラス」 大森 潤之助・著